FP2級に合格出来ました。
私は40代のソフトウェアエンジニア(プログラマー)です。今年のはじめに「FP試験合格」という目標をたてコツコツと勉強してきました。その結果、5月試験でFP3級、9月試験でFP2級に合格することが出来ました。普段はプログラミングに関することをノート代わりに書き残していますが、今回はFP試験に関することを記載させていただきます。
FPの勉強をしようと思った理由
そもそも、なぜFPの勉強をしようと思ったかですが、「金銭面で将来に不安があるにも関わらず、お金に対する知識が全くないために何にどう備えればよいか見当がつかなかった。だから、まずはお金に対する知識を身につけておきたい。」と思ったからです。
FPの勉強を始める前は、「給料からいろいろなお金が天引きされてるけど、なぜ引かれるの?」「国民健康保険、健康保険、生命保険とか、○○保険って似たような言葉がいっぱいあるけど、自分はどの保険に入っている?」「老後は年金だけでは生活できないとよく聞くけど、何がどれくらいもらえるの?いくらためておく必要がある?」等のニュースや世間話に当たり前のように出てくる話題のどこがポイントで、何を感じてよいのかがさっぱりわからない状態でした。そして、そんな自分に危機感を覚え、お金に関する知識を身に着ける必要性を感じました。
「死ぬまでお金に困りたくない(「死ぬまで贅沢をしたい」という意味ではないです)。そのために出来ることはやっておきたい。」という価値観は持っているのですが、それを実現するための判断基準・行動基準が余りにも頼りない状態だったのだと今では感じています。
FP3級受験時の勉強
本屋で適当に選んだ参考書を実施(→効果なし)
私は『自分で理解したことを自分で(ノートに)まとめる』という勉強法が自分に合っていると思っていたので、適当な参考書を選び中身をノートにまとめるスタイルで進めようと計画しました。
本屋に参考書がいくつか並んでいる中で「参考書と問題集が一体になった本」を1冊購入し、最初のページから開始しました。購入した参考書は「赤い透明なシートでキーワードや問題の答えを隠しながら読み進める暗記用の参考書」でした。なぜその参考書を選んだかと言うと、『参考書と問題集が1冊にまとまっていたので、それぞれ買うよりも価格が安い。さらに中身がフルカラーではなかったので、さらに安い。』と思ったからです。しかし10ページくらい進み「記載されている説明の意味すら分からないキーワード」が出てきた時に、『この方法で勉強を続けても何も身につかない』という気がしたので、直ちにその参考書に見切りをつけ別の方法を模索しました。
今思うと、『参考書と問題集を1冊にまとめたため、説明に使用できるスペースが狭くなり、その結果初学者に対して丁寧さに欠ける参考書になっていたのでは?』と思います。本当は『この参考書はやめた方がよいですよ!』と記載したいですが、この後記載するおすすめの参考書を記載することで代えさせていただきます。
勉強方法を調べるところから再スタート→YouTube動画にたどり着く
本業のソフトウェアエンジニアリングでは未経験の技術の使い方を調べるときに、エンジニアリングブログや動画配信サイト等から情報を得ることがあるので、FPの勉強に関しても勉強用コンテンツや勉強法に関する情報が無いかをネット検索で調べてみました。
その中でほんださん / 東大式FPチャンネルという無料動画にたどり着きました(この出会いがかなり大きかった)。そのチャンネルでは『FP試験に向けた勉強法』『FP試験の出題範囲に対する解説』『出題傾向と回答のコツ』などが『FP3級向け』『FP2級向け』等に分類されたコンテンツが数多く用意されていました。
(FP試験の出題範囲は法律や社会制度の変化により変化するので、動画の出題範囲カバー率は100%とは言えないと思いますが、3級、2級ともに95%以上はカバーされている印象です。)
私が一番最初に見た動画は以下です。FP3級の価値や難易度、勉強法をわかりやすく教えてくれます。『FP3級に合格することが、それほど難しくないこと』にも触れられており、その後の勉強がやりやすくなったことを覚えています。
(FP試験に興味がある方には、最初に視聴することを強くオススメします)
そして動画内で講師が使用するテキスト
とテキストと完全リンクする問題集
を購入しました。
注意:毎年新刊が出るようです。掲載時の最新版を記載しますが、動画作成時・ブログ作成時の書籍を選ぶよりも最新版を購入することをお勧めします。
平日夜(インプット①)
上記チャンネル内の『FP3級をたった9時間で最速合格できるFP爆速講義』とうい再生リスト内の動画を30分から1時間程度視聴します。
- この時に動画と合わせて、手元にある上記参考書の該当ページを開きながら視聴します。
- 動画の経過時間は30分程度だったと思いますが、止めながら見たので1.5倍~2倍程度の時間をかけていたと思います。
平日通勤時間(インプット②)
私は平日は片道約30分かけて自動車で通勤しています。前日夜に視聴した動画を繰り返し聞いていました。
- この時は画面は全く見ていません。
- 1.5倍速で聞いていました。(3級受験までに3周以上はしていたと思います。)
週末(アウトプット(序盤))
- 平日実施した範囲で気になった部分をノートにまとめます。
- ノートと言っても、PCを用いてxmindというマインドマップ作製ツールを使用していました。
- まとめる際に重視したポイントは以下です。
- 情報を階層化してまとめる
- 自分や家族に係わりそうな部分は別途調査するためにリスト化する。
週末(アウトプット(終盤))
- 『「問題集を解く」+「間違えたところ、迷ったところをテキストで確認」』の繰り返し
- 問題集に掲載されている問題や選択肢の全てに対し、テキスト掲載部分が記載されています。そのため、定着していない知識を、数編部分も含めてテキストで即座に確認することが出来ることが勉強のしやすさにつながっていました。
- 私は問題集への着手をインプットが一通り終わってからにしました。
- 章ごとに『インプット+アウトプット(問題集を解く)』を繰り返しても良かった気もしましたが、間違えた部分の補習をしたくなり、全範囲の学習が終わらなくなる可能性があったので、最初は一通りのインプットを終わらせることを優先しました。
勉強量と勉強期間
- 以下の勉強量でほぼ満点でした。
- 平日1.5時間、休日3時間程度だったと思います。
- 一週間の勉強時間:(1.5時間×5日+3時間×2日)=13.5時間
- 勉強期間は8週間くらいでした。
- 合計勉強時間: 13.5時間 × 8週間 = 108時間
- 勉強しなかった日もあるので、実際の勉強時間は90時間程度だったように思います。
- 平日1.5時間、休日3時間程度だったと思います。
FP2級受験時の勉強
なぜ2級まで受けようと思ったか?
- 以下の理由が大きいです。
- 3級合格通知に受験時の点数が同梱されていたのですがほぼ満点だったので、このままあと少し勉強するれば2級も合格できる気がした。
- 自分のやる気が続いていたので、ここでやめるのはもったいないと感じた。
- 動画コンテンツがそろっているが、この先も鮮度の高いコンテンツが提供され続ける保証が無いと感じた。(やるなら今がベストと感じた。)
2級用の再生リストを視聴→ノート作成
基本的には3級受験時と実施したコトは同じですが、視聴した動画はいかになります。
- ゼロからFP完全講義①年金・社会保険(ライフプランニング) - YouTube
- ゼロからFP完全講義②リスク管理・保険 - YouTube
- ゼロからFP完全講義③金融資産運用 - YouTube
- ゼロからFP完全講義④タックスプランニング(税金) - YouTube
- ゼロからFP完全講義⑤不動産 - YouTube
- ゼロからFP完全講義⑥相続・事業承継 - YouTube
そして動画内で講師が使用するテキスト
とテキストと完全リンクする問題集
を購入しました。
注意:毎年新刊が出るようです。掲載時の最新版を記載しますが、動画作成時・ブログ作成時の書籍を選ぶよりも最新版を購入することをお勧めします。
勉強量と勉強期間
- 以下の勉強量で約8割でした。
- 平日2時間、休日4時間程度だったと思います。
- 一週間の勉強時間:(2時間×5日+4時間×2日)=18時間
- 勉強期間は8週間くらいでした。
- 合計勉強時間: 18時間 × 8週間 = 144時間
- 平日2時間、休日4時間程度だったと思います。
試験を終えた感想
当初は、「受かることが目的ではなく活用することが目的」というつもりでいましたが、試験日が近ずくと、どうしても「受かることが目的」と考えるようになってしまいました。そして試験が終わると「FPのことはしばらく考えたくない。」と距離を取りたくなってしまいました。なので自分の家計の見直しはしばらく進みませんでした(今もあまり進んでいません)。しかし今は試験日から時間が空いたのと、合格通知を受け取り心に余裕が出てきたので、「そろそろ自分のことを見直そうかな~」と考えるようになってきました。
勉強しているときから感じていましたが、「金融のニュース」「税金のニュース」「扶養制度のニュース」等に関する感度、及び理解度がかなり高くなったようです。そしてそれらのニュースを自分事として感じる事が出来るようになりました。
直近気になったニュースのキーワード
まだ金銭的な効果は出ていませんが、FPの勉強を実施してよかったです。
感謝
まず、何より妻と二人の娘に感謝です。普段の土日は少し遠くの公園に遊びに行ったり買い物に出かけたりすることが多いのですが、試験1ヶ月くらい前に「土日は勉強したいから試験が終わるまでは外出を減らさせてほしい」と伝たところ快く承諾してくれました。土日の日用品の買い出しも妻と娘たちだけで行ってもらうこともありました。様々な場面で「パパは勉強しているから邪魔しないようにしよう!」という配慮を家族全員から感じていました。今回の合格は、家族の協力のおかげです。
そして、品質の高い動画コンテンツを無料公開してくれているほんださん / 東大式FPチャンネルさんにも感謝です。
今後は身に着けた知識を、自分の生活に当てはめ。QOLの向上を目指したいと思います。