Programming Self-Study Notebook

勉強したことを忘れないように! 思い出せるように!!

「弁護士特約」をちょっとだけ使ってみた!


皆さんは交通事故の当事者になってことはありますか?私は先日、自動車事故(もらい事故)の当事者になってしまいました(涙)。 もらい事故なので過失割合0%を主張したのですが、その時に「あらかじめ知っておきたかった」と思うことがたくさんあったので経験談を記載させていただきます。 なかなか事故の当事者になることは無いと思うので、興味がある方の参考になればうれしいです。

事故の状況

簡単にではありますが事故の状況を説明します。

  • 事故について
    • 朝の通勤時間帯(8時頃)
    • 片側2車線(制限速度50km/h)の道路
    • 交通量(車両数)が多めの時間帯だったが、渋滞しているわけではないので50km/hで走行可能な状態
    • 私の車両も相手の車両も同じ方向に向かいに走行中
    • 私の車両は左車線を時速50km程度で直進
    • 相手の車両は右側車線を走行(私の車両から見て右側後方を走行していたはず、、、)
    • 相手の車両が、方向指示器を点灯せずに左車線に進路変更を行った。(相手が、ウィンカーを点滅させなかったことを認めています。)
    • 相手の車両が進路変更の時に斜線境界線を越え左側車線に進入し、左側車線を走行中の私の車両と接触した
    • 接触部分は「私の車の右側面後方(右後ろタイヤ部分)」と「相手の車両の前バンパーの左角」が接触した
    • サイドミラーはお互いに損傷なし

  ※ もらい事故と言ってよい状況だと思っています、、、

  • 事故対応について

    • すぐに私が警察に通報
    • 加入する任意保険の保険会社にも連絡
    • 警察官到着後に口頭で状況確認等を実施
  • 最後

    • 両者、両車両とも自走可能な状態だったので、警察官の状況確認終了と同時に解散(解散っていうのかな~?)

保険会社とのやり取り

私の保険会社とのやり取り

事故現場で最初の連絡をしていましたが、「レッカー等が無いのであれば、警察対応が終わって少し落ち着てからで大丈夫です」とのことでした。 解散1時間後くらいに連絡を入れ事故登録を行ったところ、担当者が決まったら担当者から連絡をしてもらうことになりました。 そして担当者から連絡があったのが13:00ごろでした。

今回、一連の対応の中で様々な人とやり取りをしましたが、一番良かったのは 「相手の保険会社よりも早く自分の保険会社から電話をもらえたこと、そして的確なアドバイスがもらえたコトです」

以下のアドバイスをもらえました。

過失割合に対する分析

  • 状況的に過失割合0%は主張可能です。
  • 一般的に車線変更時の接触の過失割合は以下
    • 方向指示器をつけていた場合 → 30:70(車線変更した人が70)
    • 方向指示器をつけていなかった場合 → 10:90(車線変更した人が90)
  • 今回は接触箇所から考えて、後方からの追突に近いので0%の主張も可能。

相手側保険会社の対応の予想

  • 「動いている車同士の接触」と言うことで相手側は10:90を主張する。
    • 方向指示器を出していなかったと警察官にも証言済み
  • ドラレコ等の映像がないため、「証拠がない、認識の不一致」を繰り返す。
  • すぐに「保険会社を教えてほしい」と言ってくるが、いったん伝えない方が良い。

契約保険会社としての対応

  • 過失割合0%を主張する場合は、保険会社が手続きを代行できない。
    • 過失がある場合の対応が契約の範囲(一般的な話)
  • 相手に保険会社を紹介して保険会社間で調整するということは、保険を使うという意思表示になる。
  • 保険を使うと等級来年以降の保険料に影響してくる。
  • 弁護士特約に入っているので、弁護士を紹介可能。
    • 弁護士特約があれば、過失割合0の交渉を弁護士に代行してもらえる。
    • 弁護士特約を利用しても保険料や等級に影響しない。

ポイント 過失割合0を主張する時は、基本的に自分の保険会社が使えない。 だけど弁護士特約をつけていると、弁護士に相談することができる。

相手の保険会社とのやり取り

その日の夕方に以下の会話を行いました。まさに予想通り!

今回の事故は以下の状況

  • 動いている車同士の接触
  • 方向指示器は点滅していなかった
  • ドラレコ等の記録がない

過失割合

  • 10:90が妥当

その他

  • 保険会社を教えてほしい(→お断りしました。)

「弁護士特約」の利用

相手側の保険会社と会話していても、「認識の不一致」を繰り返すだけの不誠実な対応が続きそうだったので、弁護士特約を利用することにしました。

「弁護士特約」とは?

自動車保険(任意保険)の弁護士特約をご存じでしょうか?「保険料をできる限り安くしたい!」という理由ですべての特約を外している人も多いのではないかと思いますが、私は万が一の時に気が動転している状態で自分でうまく交渉する自信がないので任意保険に弁護士特約をつけていました。

私が契約している保険会社ではないですが、弁護士特約は一般的なモノなので、参考に記載させていただきます。

  • 弁護士費用補償特約 | 強くてやさしいクルマの保険
    • 相手方との交渉に弁護士を利用する際の弁護士費用をお支払いする特約です。
    • 「もらい事故」など、お客さまに責任のない被害事故のケースでもご利用可能です。
    • 弁護士費用補償特約のみのご利用は「ノーカウント事故」扱いです。ノンフリート等級への影響がないため、安心してご利用いただけます。
    • 弁護士の紹介も実施してくれる。

「弁護士特約」の利用申告

事故で気持ちが落ち込んでいたのと、相手側の保険会社と平日の昼間にやり取りするのが嫌だったので弁護士特約を利用することにしました。まず契約保険会社に利用したい旨を電話連絡しました。そこで聞いたその後の流れは以下になります。

  • 数日で担当弁護士が決まる。
  • 担当弁護士から連絡が入る。
  • 弁護士によっては電話ではなく直接会ってからでないと担当しない人もいる。弁護士の指示に従ってほしい。
  • 事故のやり取りをする前に委任状の作成が必要。委任状なしに開始することはない。
  • 委任状のひな型が送られるので、委任状へのサイン、捺印等をする必要がある。

弁護士側の対応ってこんなもの?

この後がひどかった、、、

1週間以上たっても担当弁護士から連絡が無かったので、契約保険会社に状況確認したところ「連絡を受けてから2日後に担当弁護士が決まっている。担当弁護士に状況確認してみる。」とのことでした。

そしてさらに2日後 弁護士から「連絡が遅れてしまい申し訳ない。、、、、」と言葉の後に事故の状況説明を行いました。

一通りの説明をした後に、弁護士から「たかだか一割のために裁判しますか?一割くらい良くないですか?」との衝撃の言葉がありました。

確かにそういう側面もあると思いますが、こちらは自動車保険の弁護士特約の特徴である「もらい事故」など、お客さまに責任のない被害事故のケースでもご利用可能です。と言うことで依頼しています。なのに味方になってくれると思っていた弁護士から相手の主張をそのまま飲むように促されるとは思っていなかったのでショックを受けました。再度、過失割合0になるように交渉したい旨を伝えたその場は終了しました。

その後、いつまでたっても委任状が送られてこないまま時間が経過しました。

私も、ある程度冷静になり、相手側の主張のについて不自然な点等が整理出来てきたので、相手側の保険会社に連絡を入れてみたのですが、 相手側の保険会社は「委任状を送付してもらえることになっているのですでに弁護士と会話をしている。だからおなたとは交渉できないです。」と言うことで会話を遮断されました。

????

「私は委任状を書いていません。そもそもひな型が届いていないので、委任内容の文面も確認できていません。」にも関わらず、 委任状を取り交わしていないのに、委任状を根拠に相手側と交渉を開始している。そのせいで相手側の保険会社と会話できなくなっている?

保険会社・弁護士に確認をしたところ、「送り忘れていました」とのことでした。

さらに1週間後に送られてきたのが、件名等の依頼項目が空の委任状が送られてきて、とりあえず書類に署名・捺印を押すように促されました。

この時点で、弁護士特約の利用を中止いたしました。

その後の交渉と結果

個人での交渉の再開

私の保険会社相手の保険会社の両方に弁護士特約の利用の中止を伝えたうえで、相手の保険会社と交渉を再開しました。その際に相手の保険会社に伝えたの以下の点になります。

  • 引き続き過失割合0を主張する
  • 相手及び相手の保険会社の主張の不自然な点の指摘
  • 相手の保険会社に対し相手に対する追加の状況確認の実施の要求
  • 私の過失割合が0にならない場合は、再度弁護士特約を利用して裁判まで実施する予定

結果

相手の保険会社が、100%保険適用を認めました。

ただし、100%保険適用を認めたといっても、「認識の不一致はありますが、今回は全て100%負担します」と言うことを言われました。 つまり、「保険会社に対し、裁判費用をかけてまで過失割合10%をキープするよりも、裁判をせずに全額保険適用を認めた方が得」と思わせることができました。

まとめ(自動車保険の「弁護士特約」をちょっとだけ使った感想)

個人的な感想を記載します。一般的に弁護士特約がこんなものなのかの判断は出来ません。 担当になった弁護士の当たりはずれが大きいのかもしえませんが、、、

  • 弁護士をあまり当てにしてはいけない

    • 当初は味方に弁護士がいれば、何も困らないと思っていましたが、最後まで弁護士と連携するなら、連携に係わる負担がそれなりに大きい
    • 弁護士は自動車保険会社からくる弁護士特約案件の対応が面倒な様子
    • 出来る事なら対応したくない様子
    • 対応したくないので、「連絡をしない」や「書類を送らない」は当たり前
    • 弁護士側は早く終わらせるために、相手と会話する前に依頼者側に依頼を取り下げるように交渉してくる
  • 弁護士特約のメリットは、「こちらは大した負担なく裁判できます。」と言う状況で交渉ができること

    • そのうえで、「こちらの要求を飲む方が、裁判するより得じゃないですか?」という選択肢を相手側に提示する
    • 実際に裁判をすると、相手側の裁判費用は発生済みなので、交渉力が弱まる。

そして一番重要なのは 「たとえ過失割合0でも、事故に遭わない方が良い」です。

皆さんはなるべく交通事故にまきこまれないように、おきをつけください。