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「最高の結果を出すKPIマネジメント」のノート

新規事業のバックエンド開発を担当しています。まだスタートしたばかりの事業で利益を生むまで成長していない状況です。そんな状況ですが、事業の状況確認等の場で『KPI』という単語を良く耳にするようになりました。個人的にあまり聞いたことがない単語でしたので、ネット等で意味を調べて理解したつもりの状態で過ごしていました。しかし、社内での言葉の使われ方や施策がどうも自分の府に落ちないので、まずはKPIマネジメントを正しく理解するところから始めようと思い、「最高の結果を出すKPIマネジメント」を読んでみました。(自分用の記録メモになります。)

感想

に対する感想

  • 文体や表現が固くなく非常に読みやすいです。(入門書として適している思います。)
  • 論理を学術的に説明するのではなく、簡単な例(簡素化された実例)をふんだんに織り交ぜた読み物
  • 『理解』したうえで『実践』したくなる内容
  • 開発部門向けのKPI具体例は無いと感じました。

KPIマネジメントに対する感想

  • 仕組みとしてはとてもシンプルで分かりやすい
    • 立場が違う様々な人と同じ方向に進むためのツールとして、シンプルであることが重要だと感じた
  • 自分の普段の業務に当てはめて考えたくなる
    • シンプルであるので自分が影響を与えることが出来る範囲でも、KPIマネジメントを実践したくなる

「最高の結果を出すKPIマネジメント」の目次

  • 第1章 KPIの基礎知識
  • 第2章 KPIマネジメントを実践するコツ
  • 第3章 KPIマネジメントを実践する前に知っておいてほしいこと
  • 第4章 さまざまなケースから学ぶKPI事例集
  • 第5章 KPIを作ってみよう

ノート

第1章 KPIの基礎知識

  • KGI、CSF、KPI

    略語 名称 説明 補足
    KGI KeyGoalIndIndicator 最終的な目標数
    CSF CriticalSuccessFactor 最重要プロセス 事業成功のカギ
    KPI KeyPerformanceIndicator 最重要プロセスの目標数 プロセスの指標
    KGIの先行指標
    CSFを表す数値目標
  • まずはKGI(コール)を明確にする

    • 注意:ゴールそのものがずれる可能性がある。ゴールの数値がずれる可能性がある。
  • CSFを設定する
    • プロセスなので、現場がコントロールできる内容であることが重要
    • 現場の努力で変化するプロセスであることが必須
  • KPIはCSFを数値で表したもの
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良いKPI、悪いKPI

良いKPI 悪いKPI
1つに絞れている 数値目標の種類が多い
現場でコントロール可能 現場でコントロールできない指標
先行指標 遅行指標

KPI運用の流れ

  内容 補足
Step1 目標の確認 KGIの確認
Step2 『現状』と『KGI』のギャップの確認
Step3 プロセスの確認 モデル化
Step4 絞り込み CSFの設定
Step5 目標設定 数値目標
Step6 運用性の確認 整合性・安定性・単純性があるか?
Step7 対策の事前検討 KPI悪化時の対策と有効性の事前検証
Step8 コンセンサス 関係者との合意
Step9 運用
Step10 継続的に改善
Step4:CSFの決定
  • Step4-1:定数と変数を分ける
    • 数式の中で定数変数を区別する。(定数はCSF候補から外す。)
    • コントロール出来ない変数定数扱い
  • Step4-2:残ったモノからCSFを選択する
Step7:運用性の確認
  • 整合性:理屈上の正しさを確認する
  • 安定性:KPIの数値取得が安定して出来るか?
  • 単純性:現場のメンバー全員が理解できるか?
Step8:コンセンサス
  • 数値悪化の判断に関するコンセンサス

    • 4つのポイント
      ①時期:いつ判断する? ②程度:KPIがどれくらい悪化したら? ③施策:どうする? ④決裁者:最終判断は誰?
  • 数値が悪化した場合のコンセンサス(③施策)

    • 対応の種類
      ①資金を追加投入する
      ②人を追加投入する
      ③両方投入する
      ④何もしない

自社のKPIに対する評価

  • 良い状態ではない
    • KPIはプレゼンに登場するが、KGICSFに関しては聞こえてこない。