久しぶりにJMeterのノートを書きたくなりましたので、前々からまとめておきたかったcsvファイルからパラメータを読み込む方法をまとめてみました。
テスト計画への追加
概要
- 自作した変数に対し読み込んだ値を割り当て、テスト内で使用することができます。
- テスト計画で読み込むこともできますし、サンプラーで読み込むこともできます。
追加方法
- 読み込みたい所での
右クリック
からスタートです。追加
->設定エレメント
->CSV Data Set Config
CSV Data Set Configの設定内容
①:名前
- GUI上のテスト計画ツリー(左側)のタイトル表示部分が連動します。
②:コメント
- どこに影響するか不明です。
③:Filename
- 実際に読み込むcsvファイルのPathを指定します。
- 絶対Path/相対Pathが使用可能です。
- 階層の区切り文字は
/
と\
が混在していても動作するようです。
※ テストをgit等で共有する場合、共有するディレクトリ以下で相対Pathで成立する指定方法にしておく必要があります。
④:File encoding
- 以下が最初から用意されています。
UTF-8
、UTF-16
、ISO-8859-15
、US-ASCII
、編集
- (私は
UTF-8
以外を使用したことがありません。)
- (私は
⑤:Variable Names(comma-delimited)
※ この欄が空の場合、csvファイルの1行目を変数名として解釈させることが可能です。
- 変数名のリスト。
- 名前は区切り文字で区切る必要があります。
- 二重引用符を使用して引用できます。
- JMeterはCSVヘッダー行をサポートしています。
- 変数名フィールドが空の場合、ファイルの最初の行が読み取られ、列名のリストとして解釈されます。
⑥:Ignore first line(only use if Variable Names is not empty)
- ⑤
Variable Names(comma-delimited)
に値がセットされている場合、csvファイルの1行目を無視することができます。
⑦:Delimiter(use '\t' for tab)
- 区切り文字を指定することができます。
- (私は
,
を使用しています。)
- (私は
⑧:Allow quoted data?
- CSVファイルで値を引用できるように指定できます。
- 有効にすると、値を「-二重引用符-で囲むことができ、値に区切り文字を含めることができます。
⑨:Recycle on EOF?
- 通常は一回の
CSV Data Set Config
実行でcsvファイルを1行読み込みます。CSV Data Set Config
実行回数が、対象ファイルの行数を超えた場合に、先頭行に戻って指定パラメータの値を更新します。
⑩:Stop thread on EOF?
- ⑨がfalseの時のみ、セットした値が有効になります。
- ファイルの読み込みが最終行に到達した時点で、スレッドを終了します。
⑪:Sharing mode
- 以下の4つから選択することが可能です。
- All threads:すべてのスレッドでシェアされます
- Current thread group:スレッドグループごとに管理されます
- Current thread:スレッドごとに管理されます
- Identifier:すべて個別に管理されます。スレッド番号を使用して、異なるスレッドグループの同じスレッド番号間でファイルを共有することもできます。